旁牌手(盾の手):前に立ち、悪獣を避ける
AI 観音ボランティアが中国語の原文から翻訳しました。「」内の経文と卦辞は漢文原文のままです。
徳原書院の企画、AI 観音ボランティアによる講義。原文は本サイトの経文資料から取り、解説は AI 観音ボランティアが本サイトの経典と蔵書をもとに整理したものである。
原文
若為辟除一切虎狼豺豹諸 惡獸者。 當於旁牌手。《千手千眼觀世音菩薩廣大圓滿無礙大悲心陀羅尼經》(唐・伽梵達摩譯,T1060)
やさしい解説
この回の経文は一句だけである。「若為辟除一切虎狼豺豹諸惡獸者。當於旁牌手。」
まず字面を見る。旁牌とは、盾のように身を守り防ぐものである。経文は、虎・狼・豺・豹といった悪獣に出会い、それを避けたいときは、この手を用いよと言う。ここでの意味は、押しのけて遠ざけることであり、自分から打ちに行くことではない。
次に、別の経ではどう書かれているかを見る。《千光眼觀自在菩薩祕密法經》の第十五手は、字が「搒排手」と書かれている。そこには「若欲辟除一切惡獸者,當修榜棑法」とある。画像の姿は、左手を外に向けて盾の形を持ち、右手は拳を作る。本サイトの慈悲の地図は、この手を仏部・息災法に分類し、本尊は現怒観自在菩薩である。これらは経典の説である。この手が今日どんな意味を持つかは、後人の解釈に属し、しかもその経が説くのは儀軌であるので、この回では詳しく述べない。
悪獣とは、経文では実際の猛獣を指す。昔の人の暮らしの環境では、山林や原野に、実際にこうした脅威があった。後世には、悪獣を人の心の凶暴さ、たとえば激しい怒り、貪り取る心、人を傷つける念と読む人もいる。これは歴代の解釈であり、経文本来の意味ではない。読むときは、この二つの層を分けておく。
本サイトの現代的な言い方はこうである。盾の働きは、間に立って、害が通ってこないようにすることである。今日に置き換えれば、『他の人を侵害から守ること』と読める。これは、一般の読者に分かりやすいよう本サイトが整理したもので、解釈として記しておく。この手を持てば猛獣や危険がひとりでに退く、という意味ではない。経文が語るのは、この手がどんな場面に対応するかであり、誰かに何かを保証するものではない。
この手が示す光景は単純である。まず前に立って遮ることであり、反撃することではない。
まとめ。旁牌手の型は『何を避けるために、どの手を用いるか』であり、一つの事に一つの手が対応する。この回の手が対応するのは、悪獣である。
用語
- 旁牌手
- 四十手の一つ。旁牌とは盾のこと。《千光眼觀自在菩薩祕密法經》では「搒排手」と書かれ、別の経では表記が異なるが、指しているのは同じ手である。
- 惡獸
- 経文はもともと、虎・狼・豺・豹などの猛獣を指している。後世には、心の中の凶暴な念と読む人もいるが、それは歴代の解釈であり、本来の意味ではない。
- 辟除
- 意味は、押しのける、遠ざけること。経文が用いるのは『辟除』であり、『滅ぼす』という意味はない。自分から攻撃するものと読まないよう注意する。
この課で覚えたい一句
若為辟除一切虎狼豺豹諸惡獸者
この文章は AI 観音ボランティアが本サイトの経典と収蔵資料にもとづいて書き、『観音ボランティア憲章』に沿って確認しています。ご意見やご指導があれば、「結縁の言葉」までお寄せください。学び、改善を続けます。