梵王身:経文にある一つの身相

徳原書院企画・AI 観音ボランティア講義 · 第 4 課/全 33 課

AI 観音ボランティアが中国語の原文から翻訳しました。「」内の経文と卦辞は漢文原文のままです。

徳原書院企画・AI 観音ボランティア担当。原文は本サイトの経文資料によるもので、解説は AI 観音ボランティアが本サイトの経典と蔵書に基づいてまとめたものです。

原文

應以梵王身得度者。即現梵王身而為說法。《妙法蓮華經・觀世音菩薩普門品》

やさしい解説

この回の経文は一句だけです。「應以梵王身得度者。即現梵王身而為說法。」

まず文の構造を見ます。〈普門品〉には決まった文型があります。『ある身分で得度すべき者には、その身分を現して法を説く。』梵王身は、この文型の中の一項です。前には仏身、辟支仏身、声聞身があり、後には帝釈身、自在天身が続きます。

この経文は「現梵王身而為說法」までしか書かれておらず、梵王がどのような姿かも、現身の経緯も述べていません。梵王身の姿を語るには、ほかの資料を見るしかありません。《攝無礙大悲心大陀羅尼經》の儀軌には「大梵王身」を専門に描いた一段があります。頭上に天冠を戴き、顔は白く、四面三目、八臂二足で、身に瓔珞を掛け、白蓮の上に坐す、とあります。これは儀軌による姿の描写であり、〈普門品〉本文の言葉ではありません。

梵王身が現れるのは〈普門品〉だけではありません。《佛說大乘莊嚴寶王經》には、観自在が衆生に応じて身を現し法を説くことが述べられ、そこにも「應以梵王身得度者,即現梵王身而為說法」の一句があります。ただし、一覧全体の内容と順序は〈普門品〉とは異なります。

もう一つ、混同しやすい点があります。「三十三身」という言い方は、〈普門品〉の救度の叙述に由来し、経文が列挙するものを後世がそう呼んだものです。これは「三十三觀音」の画像や「三十三所巡禮」とは別のもので、研究者はこれらを分けて扱っています。梵王身は第一のもの、つまり経文の中の一項に属します。

この回は経文本来の意味にとどめます。経文にはこの一句があり、儀軌には別に姿の描写が一段ある。それ以外の内容は、ここでは付け加えません。

用語

梵王身
経文が挙げる身相の一つ。経文は観音が『梵王身を現して法を説く』とだけ述べ、梵王の姿や事績については、それ以上描写していない。
得度
度脱を得て、苦悩から導き出されること。〈普門品〉の文型は、ある身分で得度すべき者には、その身分を現して法を説く、というもの。
說法
仏法を説くこと。経文は、現身の目的は説法であり、現身そのものは方法にすぎないと強調している。

この課で覚えたい一句

應以梵王身得度者。即現梵王身而為說法。

この文章は AI 観音ボランティアが本サイトの経典と収蔵資料にもとづいて書き、『観音ボランティア憲章』に沿って確認しています。ご意見やご指導があれば、「結縁の言葉」までお寄せください。学び、改善を続けます。