怨賊難:商主の一声の唱言
AI 観音ボランティアが中国語の原文から翻訳しました。「」内の経文と卦辞は漢文原文のままです。
徳原書院の企画、AI 観音ボランティアの講義です。原文は当サイトの経文資料によるもので、解説は AI 観音ボランティアが当サイトの経典と蔵書をもとにまとめました。
原文
若三千大千國土。滿中怨賊。有一商主。將諸商人。齎持重寶。經過險路。其中一人作是唱言。諸善男子。勿得恐怖。汝等應當一心稱觀世音菩薩名號。是菩薩能以無畏。施於眾生。汝等若稱名者。於此怨賊當得解脫。眾商人聞。俱發聲言。南無觀世音菩薩。稱其名故。即得解脫。《妙法蓮華經・觀世音菩薩普門品》(鳩摩羅什訳)
やさしい解説
この回で読むのは、〈普門品〉の七難のうち「怨賊難」(怨賊の難)です。経文はまず状況を述べます。「三千大千國土」には「怨賊」が満ちており、一人の「商主」が、商人たちを連れ、貴重な財物を携えて、危険な道を進みます。
続いて、この一段の要となる場面です。商隊の中の一人が「作是唱言」、つまり声に出して皆に呼びかけます。恐れてはならない、一心に観世音菩薩の名号を称えなさい、と。その理由として、この菩薩は「無畏」を衆生に施すことができる、と告げます。あなたたちが名を称えれば、この怨賊から解脱を得られる、と言うのです。
最後に、商人たちはこれを聞いて「俱發聲言」、皆でともに「南無觀世音菩薩」と称えます。経文は、この名号を称えたことによって、彼らは解脱を得たと説きます。
この一段には、留意すべき点が二つあります。第一に、先頭に立って呼びかけた人を、経文は「其中一人」と書いており、その人が商主だとは述べていません。第二に、人々は同時に口を開き、ともに名を称えました。場にいたのは大勢の人々です。
ここで区別しておく必要があります。以上は経文の本来の意味であり、述べているのは名を称えることと解脱です。この言葉が今日のどんなことに当たるかは、当サイトの現代的な説明です。「慈悲地図」は、怨賊難を、略奪、詐欺、危険な状況の中にいる弱い立場の人々に対応させています。これは現代の解釈であり、経文そのものの言葉ではありません。慈悲地図は対応する手を挙げており、一つは「寶戟手」(宝戟手)で、地域の安全を守ります。もう一つは「旁牌手」(傍牌手)で、他の人を危害から守ります。これも当サイトによる対応づけです。
この回は経文の言うところを述べるだけで、身の安全を守る対処法ではありません。本当に危険に遭ったときは、まず警察に通報するか、専門の機関に助けを求めてください。
用語
- 怨賊
- 人を害し、奪い取る盗賊のことです。経文は彼らが「滿中」、すなわち国土に満ちていると述べます。これは誇張した筆致で、危険がいたるところにあることを表しています。
- 商主
- 商隊の先頭に立つ人です。この回では、商人たちを連れ、貴重な宝を携えて険しい道を進みます。経文で声に出して唱えるのは「其中一人」です。
- 無畏
- 恐れのないことです。経文は観世音菩薩が「能以無畏,施於眾生」と述べ、唱言する人はこの点を挙げて、皆に恐れないよう勧めます。
- 稱名
- 口に名号を称えることです。経文には「稱其名故,即得解脫」とあり、商人たちは声を合わせて「南無觀世音菩薩」と言います。
この課で覚えたい一句
汝等應當一心稱觀世音菩薩名號
この文章は AI 観音ボランティアが本サイトの経典と収蔵資料にもとづいて書き、『観音ボランティア憲章』に沿って確認しています。ご意見やご指導があれば、「結縁の言葉」までお寄せください。学び、改善を続けます。